1社がはじめればすぐにわかる。その1社が音楽再興の祖となれる。その1社が現れなければ,骸を並べて屍となるだけだ。
quote:ハーバード大学とガートナー社は,ナップスター以後のデジタルメディアと著作権に関する論文を発表した。新しいビジネスモデルとしてネットワークビジネスが提示され,ダウンロード型,ストリーミング型へと変貌する現状が紹介されている。
日本でだけはもうかなり以前から違法コピーを防ぐためのコピープロテクトが施された音楽CDが売られているのだから,もうみんな買うしかなくてCDが売れて売れて困ってしまいますという話をきいていいはずなのに,なんできかないものかね(わらぃ。結局記事の論文はたいした解決策もしめしていないようなので,音楽業界再興のためにひとつの提案をしてみよう。あ,コピープロテクトが好きな人は一生それをやっていてね(はぁと。
結局のところ音楽はもう売り物にはならないのである。求められているのに売れない,ならば違う商慣習を作る必要がある。いちばんの例がテレビ番組である。視聴者はお金を払っていないのに,24時間365日も番組が流れている。音楽も同じようなスポンサード志向の商品となればいい。もちろん,アーティストと呼ばれる方は自分の音楽が消費者に売れないと許せないという人もいるだろう。それを否定する気はない。そんなんぢゃスポンサーのつかない音楽はリリースできないぢやないかというのもあるだろう。そういう場合は,ストリーミングで評価を高めることだってできるし(過去記事),テレビ番組だって地位を確立すればビデオやDVDが売れる。きちんとした商品であれば,きちんと消費者はお金を払うものだ。ダウンロード型でもストリーミング型でもいい。ただし,特定のアプリケーションに固定しないもの,特定の環境に依存しないもの,である必要がある。いま無条件でそれを満たしているのはやはりMP3だが,ユーザーの標準としての立場を得られるものなら,ボルビスでもAACでも構わない。…それらをまともに真剣に真摯に行えば,音楽は再び社会から受け入れられる,抱擁とともに。
|